性別とかぶっちゃけどうでもよくない?
二日連続で更新するなんて自身最大の快挙です。ネタがたくさんあるというか、残しておきたいものがそれなりにあるので今日も張り切って書いていこうと思います。
共有してみたらアイドル好きな人たちが結構読んでくれたような気がします。とっても嬉しい。ほんとに嬉しい。
ここから、ガチでそんなこと考えなくていいだろ…気楽に好きでいればいいんじゃないの…と思うようなことばっかり書いていくので注意してください。共有しといてすみません。でもアイドルを好きなみんなのことも好きなんだ〜!!!何を見るにも考えすぎてしまって楽しくなくなる〜みたいなことがないように警告だけしときます。
と、ここまで書いて思ったけど、好きすぎてそんなことでアイドルとか芸能人から離れられる体じゃないよね……ごめん知ってた……私もそうです。というわけで警告終わり。ぜひ読んでいってください。
アイドル論を考えていく上で(というか卒論を書き進めるにあたって)、アイドルのどの辺を研究していくの?って問いに対して、色々な論文を読んだりしてジェンダーとの関わりを考えることにするという答えを出しました。
教授と相談して、私の卒論の表題は『男性アイドルとジェンダーの関係性について』に仮決定!
今回は、卒論に向けて諸々決まってきた中で、どうしてジェンダーとの関わりに注目したの?などといった自分なりの考えをまとめた過去のエッセイを、後から見た今の自分が手を加えて残そうというものになってます。
まず、前回書き記したように、私は男装アイドル・男性アイドル・女性アイドルを好きになったことがあり、イベントやライブなどのいわゆる「現場」に足を運んだことがあります。そこで、どの現場でも、アイドルによって応援する人たちの色も違うなぁということに気付いたわけです。
そのことから「どのようなアイドルにどのようなファンが多くいるのか」について考えようとしたところ、ジェンダーという言葉が関わってくると思いました。
男装アイドル・男性アイドルは女性(ここでは異性と表現する)のファンが多い。女性アイドルは男性のファンが多い。けれど、どのアイドルにも数に違いはあれど、同性(男女どちらのファンも/ここでは同性と表現する)のファンが存在しているなぁと思います。
更に、「アイドル」とは女性のことを指しているという世間一般的な固定観念からか、ジャニーズ以外の男性アイドルは女性アイドルに比べて注目されにくいように感じられます。アイドルといったらかわいい女の子!みたいなイメージが昔から継続して今も大きくある気がします。
そこで、「どうして男性アイドルは女性アイドルに比べて人気が出にくいのだろうか」という疑問から、アイドルとのつながりが強いと思う『ジェンダーロール』について調べて考えてみようと思います。
まずは言葉の意味について詳しく。
社会生活において、性別によって固定的な役割を期待されること。社会的性差を意味している。「男だから、めそめそしない」「女だから、おしとやかにする」などの行動規範に従って行動するとき、その人物は性役割を演じているとされる。男らしさ、女らしさというのはその人の持って生まれたものではなく、社会や文化の求めてくるものであり、時代や場所によって変化するものだという。
まあ簡単に言えば「男の子なんだから泣くな!」とか「女を守るのが男の役目だ!」「女の子なんだから綺麗な言葉遣いにしなさい」みたいな、性別によって役割が定められてしまっているようなことです。ぶっちゃけこの辺に関しては、ホルモン的な体格差とかもどうしても生まれてしまうので「そう思う人が悪い」みたいなのは無いと思うんですけどね。にしても強要は良くないよな〜
話が少し逸れましたけど、ある記事の中にこんなフレーズがありました。
“「アイドル」は、異性のファンに好まれるために、偏った「男/女らしさ」をあえて演出している点、ファンのなかには「アイドル」を擬似的な恋愛の対象としてみている者がいるがゆえに、過度に性的にふるまうことを強いられ、搾取されている点が特に「女性アイドル」に向けて批判されてきました。”
『ジェンダーの視点から「アイドル」文化を考察することを通じて』https://academist-cf.com/journal/?p=12821
本当、確かにな〜と思わされる文です。男性アイドルであれば「女性が求める男性像」を演じる方が女性をターゲットにし、ファンとして取り込みやすいと思います。やっぱりアイドルも職業だし、バックには企業がついてるので経済回していかないとどうにもならないので、ターゲットを決めてお客様を効率良く取り込んだ方がいいですよね。
でもこの戦略自体が「男性アイドルが女性アイドルよりも注目されない」ことの理由にも繋がっていると私は思うんです。それはきっと「社会的に女性が男性に求める男らしさ」と「擬似恋愛を生じさせる男らしさ(女性が男性アイドルに求める男らしさ)」に相違点があるからかなぁと。
このことについては今後じっくり考えていかなきゃいけないなと思います。ので、みんなもこんな話あったな〜って覚えておいてください。(笑)
女性アイドルに関してはこの記事でもある通り、ジェンダーロールによって「社会で求められる女性らしさ」を前面に押し出しているグループや個人には異性からの人気が出ているなぁと感じます。
逆に、女性らしい振る舞いを売りにして出していない女性アイドルには、同性のファンも多くついています。(ここでいう「女性らしさ」というものがはっきりとどんなものかは検討していくとして)
例えば、坂道グループの中でも乃木坂46はニコニコ笑顔でふわふわの衣装を着て、楽曲も優しく柔らかい印象なので男性ファンが多く見られるように思います。
櫻坂(欅坂)46は、楽曲も強く鋭い印象でパフォーマンス中はあまり笑ったりせずかっこいい姿を見せてくれます。そんな櫻坂46には憧れを抱いた女性ファンが多くいるように思います。
乃木坂・日向坂・櫻坂の公式HPを見てもらえれば一目瞭然なんですけど、それぞれの色が出ていて、ターゲットが少しずつズレているのかなとも思えます。考えすぎのような気もするけどね。だって大体男性をターゲットにしてるのは考えなくてもわかるし!でもまあ強いて言うならみたいな感じで。
そして度々出てきますが、男装アイドルの風男塾は、女性アイドルのみが出演できるとされているTOKYO IDOL FESTIVAL(通称TIF)に出演しているし一応女性アイドルという扱いで活動しています。
それでも、男装をして男らしく振舞いそれを売りにして活動しているので、ファンの層は男性が1割、女性が9割です。
こういうことを考えると、実際の性別はあんまり関係なくて、ジェンダーロールという概念とそれを演じているとされるアイドルの関係はすごく強いものだと考えられます。それでも、実際の性別の姿(演じている中の人)に惹かれて応援している一定数の男性ファンもいると思うので一意に言えないんですけどね。
ここまで考えてみて、どんなコンセプトや振る舞いを大切にしているアイドルグループがあって、どんなファンがいて、どのぐらい人気があるのかを考えていくためには、様々なアイドルについて知ることが大切だなぁと思います。
そして、アイドルが社会的にどのような立場でどのような役割を果たしているのか考えることも、ジェンダーとの関わりを研究していく上では重要になってくるだろうなと気付き始めました。
こういうエッセイみたいなのを書いてる中で、異性とか同性とか男性とか女性とか限られる言葉を使いたくないな〜という気持ちがめちゃくちゃあるんですが、もうそれに関しては仕方ないと思うしかないのかな…という感じです。気になるよなぁ。そういうのも考えると、もうジェンダーとか関係ねえな!好きなモンは好きなんだよ!という精神になってきます。実際そうなんだろうな。いくら論理付けたって、性別そのものは関係ないんだろうなと思います。
ただ、アイドルが演じて見せる上で、性別という括りでカテゴライズすることですごく容易にターゲットを絞れるから、どうしても関わってきちゃうんだと思ってます。
私は自分が男でも女でも性別がなくても分からなくても何でも、人間じゃなくても、虫けらでも、アイドルを好きになってただろうなと思いますけどね!だってかわいいし…
こうして少し考えるだけで、課題がどんどん増えていく私でした。ジェンダーがなんだって少し疲れたので、次回は『アイドルの教科書』という本を読んで考えたことでも書こうかなと思います。
まじで頑張ってこ〜
前回の記事で人生のために寝るとか言ったのにあの後友達とお酒飲んできてしまったので、今度こそ明日のために寝ます。本当寝ろ。おやすみ世界!