アイドル市場の消費者側意見
やっほーみなみです。
暇かと思われるくらいブログ書いてるな…ある時パタリと更新無くなりそうだなぁと思います。まあ大目に見てください。
ちなみに卒論の準備段階をここに残しておきたいと思ったのは「アイドル研究してるんだよね〜」って軽く話をすると、卒論絶対面白いから読みたい!って言ってくれる人が周りに多かったっていうのもあります。面白そうって言ってくれるの、嘘でも嬉しい。
あとこれ読んで感想とか考えたこととか伝えてくれるのめちゃめちゃ嬉しい。楽しい!ありがとうございます。
本題ですが、今回は『アイドル論の教科書』という本について。この本は、アイドル文化の楽しみ方を教えてくれるアイドル研究のための入門講義をまとめたものとして売られています。
社会学や文化研究などの文系学問を専門とする塚田修一、建築や数学の理系学問を専門とする松田聡平が執筆しています。そのため、半分は文系扁とされていて、アイドルに関係する「国語」「歴史」「卒業」について文系的な解釈を基に論じられています。もう半分は理系扁として、「アーキテクチャ」「数学」「都市空間」について論じられています。
全部読んだけど、自分って理系脳じゃないんだな〜って改めて思いました。何言ってるかわかるようでわからん。
なのでまずは読みやすくわかりやすかった文系扁から…今回は、「第1講:アイドルと国語を考える」から5つ目のテーマになっている「”関係性”を志向するファンたち」について。
ここでは、「女性による男性アイドルグループの消費」と「男性による女性アイドルグループの消費」またそれと「女性アイドルの女性ファン成立」についての関係性について論じられています。
著者は、研究者である吉澤夏子の見解を分析しながら、「女性による男性アイドルの消費」と「男性による女性アイドルの消費」は大きく違っていると論じています。
それは、女性が男性アイドルに求める大きなもののひとつがグループのメンバーの仲の良さやグループ性であるが、男性が女性アイドルに強く求めるものはメンバーとの1対1の関係性であると主張しています。
“AKB48グループの握手会は、「接触」や「認知」によって、まさにその欲望・志向を満たすものとして観察することができる。”
“ももいろクローバーZや私立恵比寿中学の“女性ファン”を観察していると、分裂や亀裂をはらまない「安全なファン同士」で、メンバー間の関係性に志向するコミュニケーションが見いだせる ”
この二文が著者の主張をわかりやすく表していて、AKB48グループは、握手会などのアイドルとファンが直接コミュニケーションをとれるイベントを多く開催してます。だからアイドルとファンの関係性を作り出しやすい形になっているんじゃないかなと思います。そのため、前の主張によると、『男性による女性アイドルの消費』が行われているといえると思います。
その一方で、女性ファンを多く獲得しているとされるももクロは、握手会などの接触系イベントを行っていないことから、「接触」以外の楽しみ方を見出していて、メンバー同士の関係性を志向する消費が起きています。
これを考えると、女性による女性アイドルの消費は、『女性による男性アイドルの消費』と同型であるといえるのではないかなと思います。
近年様々なアイドルが世に出てくるようになったことで、ファンの在り方も変わってきたのだということも頭に入れておかないと同感することが難しくなってくるんだろうなという気持ちです。
やっぱり「接触」や「認知」を第一の楽しみにしている男性アイドルの女性ファンもいれば、ライブを第一の楽しみにしている女性アイドルの男性ファンもいるはずです。
それによってか、今はそれらの客層を幅広く取りこむために、接触イベントやライブなどの活動を均等にする男女のアイドルグループが増えてきたように思います。
例えば、欅坂46などの坂道グループは男性ファンも女性ファンも多くいると思います。(統計結果などがないので断言はできないけどね)ライブも握手会も定期的に行っていて、接触を楽しむ男性的な視点でも、グループ性を楽しむ女性的な視点にも需要があるから、ファンの層が広くなっているんじゃないかなと思います。
でも、男性アイドルであるBOYS AND MENは、どちらも多く開催しているけど女性ファンが圧倒的に多いです。それは現代に至っても、“女性アイドルの女性ファン”と“男性アイドルの男性ファン”では消費のかたちが違うからなのだろうと考えられます。
ここでは欅坂やボイメンを挙げたけど、今は地下アイドルとかも男女ともに爆発的に増加してることを考えると性別でどうこうって問題じゃないのかな〜と考えさせられます。だって私が某ツヨシフルカワさんのオタクをしている中ですら、「わーい接触最高楽しみ!」メンタルのときもあれば「ライブしか勝たん…!」なときもあるわけで。
性別とか関係なく、自分がどういうことをアイドルに求めているかで惹かれるアイドルも変わるし、どんなスタンスで推していくかも決まるんじゃないかなって思います。「応援したい!支えてあげたい!」「好き!この人とどうにかなりたい!」「顔が好きなのでメディアで見れれば十分!」などなど、推すスタイルは人それぞれなので、色々変わってくることがあるなと思います。
これまた後に書くことになると思う題材だけど、アイドルに惹かれる人は未熟だったアイドルが育っていく、その成長過程を楽しんでいるんだよなって話があります。前に書き記したことを踏まえてこのことを考えると、ファンはひとりの人の成長過程を含めた人生そのものを消費しているということになると思うんです。そりゃ消費対象(推しのことここではそう呼ぶけど)の言ってることがコロコロ変わってくるのも当たり前だよな〜と思えちゃいますね。だって生きてる上で考えって当たり前に二転三転するからね。
もうこれオタクの日記じゃん……まあ始めからそうなんですけど……
一旦キモいのやめたいので締めます。アイドルを男女別にして消費の仕方を考えることで、自分も感じることがたくさんあるな〜と思いました。いい機会でした。
推しが仕事のやる気なくなることもあれば、ネガティブだなと思うときもあるだろうし、なんか最近遊んでんな…と思うことも、恋人ができることもあると思うけど、許容範囲を広くすることで自分も傷つかないし推しのことも傷つけないで済むんだろうなぁ。でも長く続けててほしいからやめてほしいって思うこともあるんだけどね、愛ゆえ。というオタクの戯言でした。
次回はねこれの続きかな〜
「第2講:アイドルと「卒業」を考える」について!面白そうだね!
そういえば記事の中で本からの引用部分とかあるので一応文献書いておきます。私用だから許してほしいわ。
アイドル論の教科書
出版社 青弓社 (2016/11/1)
著者 塚田修一/松田聡平
では!お腹空いたのでご飯食べてこよ〜!生活リズムがニートなのでさっきまで寝てて、これからまた就寝したい感じです。おやすみ。